パンチングメタル専門サイト:パンチング屋どっとネット

Perforated Metal = PuchingMetal (和製英語)

パンチングメタルの規格在庫品や別注製作品を金型などの詳細情報、加工・施工事例、技術情報や商品画像を用いてご案内。

パンチングメタル製品に歪みが起こる要因


パンチングメタルは、金属板に沢山の穴を
明けるパネルですから製作時には必ず歪み
(左画像)が出ます。(製作時にはもう少しひ
ねっています)原因はプレス加工をおこなっ
て負荷がかかった為板が不定期な方向に延
びる為です。そして加工後に矯正レベラ−
で圧力をかけて伸びを分散させ歪みを取り
ます。アルミ板などは製作時にかかる負荷
が少ない為、矯正レベラ−前にもあまり歪
んでいない場合も多く、問題になる事はほ
とんどありませんが、鉄やステンレスのパ
ンチングメタル製作時には、製作の条件により矯正レベラ−作業を繰り返しても直らないケ−
スがあります。下記は、歪が残る原因の代表的なものです。
パンチングメタルを企画される場合に御
考慮頂きますようお願い致します。

① パンチングメタル寸法に対して、四方の余白(抜いていない部分)を多く取る場合。
抜いている部分と抜いていない部分の板の伸びが違うので分散できない。
箱曲げ用に曲代分の板を残す場合も同じです。

② パンチングメタルの開口率が高い物。
パンチングメタル加工時に板への負荷が高い為、伸びが多い。

①②が複合して歪が出る場合が多くあります。

【歪がなるべく出ないようにするためには】
全く出ない事は.物理的に無理ですが、製作側の技術的な事は多々ありますが、専門用語を
使わず簡単に説明しますと、板の条件に合った適切な金型を用い、あまり大きな金型を使わ
ずパンチングメタル加工時に板への負荷を軽減させ、適切な矯正レベラ−で歪を取る事で
す。(3本ロ−ル不可)書くのは簡単ですが、常日頃から取り組んでいる難題です。

【歪が出てしまったら】
歪みが出てしまってからでは対処の方法が良いレベラ−を探して最善を尽くす以外ありませ
んが、事前に想定して、取付穴を増やして押さえこむ、意図的に弓なり状に反らせて曲げ加
工をするなどの手を先に考える事です。よく他社製の問題のあるパンチングメタルを持ちこ
んで直してくれないかと相談を受けますが、申し訳ありませんがお断りしています。

当社では、ここに簡単な言葉で表現できない程の問題や、加工前には想定できないトラブル
などを今まで多々対処してきました。その経験を生かしパンチングメタルの決定前にできる
限りお客様にご提案するよう心掛けています。

余白の多いパンチングメタルの歪
余白の多いパンチングメタルの歪

左画像は、特に歪みやすいステンレスの板
に、大きい余白を設けた事例です。

事前に歪が出ることを想定して、ご了解頂
いた上で、最大限の加工工程の工夫を考え
、できる限りの手は尽くしましたが5mm
位の浮きあがりがでました。

このような場合は、取付方法を含めた事前
の打ち合わせが必要です。

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